日経ビジネスオンライン 「紛争地で培った『瀬谷流』実践仕事術 -バングラ・テロ事件、こうして身を守れ」

今回は交渉術の話をお休みにして、テロから身を守るすべについてお話しする。

バングラデシュの首都ダッカのレストラン襲撃テロで日本人7人を含む22人が犠牲になった。犠牲になった邦人の皆さんは国際協力の開発コンサルタントとして従事していた方々で、私と働く業界も近い。謹んで哀悼の意を表します。

今回の事件で「親日国であるバングラデシュでなぜ」という報道があった。まずは海外の滞在地域で自分たちが「誰に」「どう見られているか」を多角的に把握する必要がある。

NGOとして海外で復興支援や平和構築活動を行う際は、日本人・日本の組織であることが好意的に受け取られる地域が多く、それが強みになる。しかし、平和を壊す側、犯罪者、テロを行う側からすると、その見方は180度変わる。テロは、国際的に大きな衝撃を与えることで自分たちの存在や主義主張を誇示することが目的であるため、外国人、とりわけ先進国出身であること自体がリスクとなる。このため、私が理事長を務める日本紛争予防センターがアフリカ・中東などで安全対策の活動をする場合と、取締役を務める JCCP Mで企業に対して危機管理サービスを提供する時とでは、完全に視点を切り替える。

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